北陸新幹線効果で富山県は賑わい増加で地価上昇中

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2015年3月に開通した北陸新幹線ですが、開通より観光客の利用などで乗客数は予想以上に伸びており、年末年始の国内旅行の予約数は北陸が最も増加しています。

この北陸新幹線は富山県内に富山駅、新高岡駅、黒部宇奈月温泉駅の3駅で停車し、富山駅以外の新高岡駅、黒部宇奈月温泉駅は新駅となっています。

 

それぞれの駅の変化

 

富山駅…富山駅周辺地点の2015年7月1日時点での地価は前年度よりも7.3%上昇し1㎡当たり44万円となっています。

この要因として北陸新幹線開通の4,5年前から増加している飲食店の出店が考えられます。

現在テナントビルの1階部分はほぼ満室となっており、飲食店が集まった事による人の流れの増加が更に飲食店の増加を呼び、これにより人の流れが更に多くなるという正のスパイラル(好循環)がおきています。

この正のスパイラルの中に北陸新幹線開通による観光客の増加という正の要因が加わり、富山市での地価上昇を引き起こしているものと考えられます。

北陸新幹線が開通した昨年度はMICE(研修旅行や国際会議、学会などのビジネスイベントの総称)の開催などによりホテル稼働率が約80%となっていましたが、今年はMICEが減少し通常であればホテル稼働率は低下すると考えられます。

しかし観光客からの注目は現在も北陸に向いており、予約状況に大きな落ち込みは無い為地価の上昇はこのまま進んでいく事が予想されます。

 

 

新高岡駅…新高岡駅周辺地点の地価は前年度よりも2%上昇し1㎡当たり10万円となっています。

新高岡駅周辺はイオンモール高岡などの郊外型店舗が立ち並んでいる繁華性の高い地域に新設された新駅であり、あいの風とやま鉄道高岡駅の南側に約1.5kmの位置にあります。

その為北陸新幹線開通前から地価は上向きとなっていました。

そこに新幹線開通による人の流れの増加などから地価が上昇していると考えられます。

しかしながら高岡市はこの新高岡駅を中心とした新しい中心街とあいの風とやま鉄道高岡駅という従来からある商店街を中心とした古くからある中心街という2つの中心街を内包していること、富山市の次に栄えていながら富山市に人、物が集中してしまっているという状況のために富山市ほどの地価上昇は無く、緩やかな上昇が予想されます。

 

 

黒部宇奈月温泉駅…宇奈月温泉での公示地価は下落が続いており1㎡当たり5.25万円と北陸新幹線効果はあまり見られていません。

この原因としてあいの風とやま鉄道黒部駅の東側に約4kmの位置と市の中心部から離れた水田地帯に位置している点や黒部市の人口規模が4万人程度であるということから開発動向が鈍くなってしまっていることが考えられます。

しかしながら黒部宇奈月温泉駅から南東約11kmに位置する宇奈月温泉は置く陸新幹線開通以降宿泊客数が前年の同時期よりも40%増加している新幹線開通の恩恵を多く受けている地域のひとつであるため、今年3月発表の公示地価でどのような結果になるのかが注目されています。

 

 

このように、富山県は北陸新幹線開通による経済効果で今後も地価上昇が期待出来ます。

(参考記事:住宅新報第3449号)

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